交響詩篇エウレカセブン 第21話『ランナウェイ』

ボダラクの僧によって一命を取り留めたエウレカ
一方レントンは自分が人を殺していた事実に恐怖していた。
苦しみから逃れるためエウレカに救いを求めるレントンだが、エウレカはそれを拒絶する。
エウレカに拒絶され絶望したレントンは月光号を去るのだった。


前回だけじゃなかったわけだな、人を殺していたのは。
実感がなかったんだと語るレントンはあまりにも無知な子供だった。
挙句の果てには全てエウレカを守るためだったという責任の擦り付け、免罪符としての役割をエウレカに拒絶された後は責任を放棄して逃走する。
憧れの影に在ったのは失望でもなんでもなくただ戦争だった。


エウレカも辛辣。
人を殺していたと苦悩するレントンを「そんな事も知らなかったの?」と斬って捨てるあたりに戦争の中に身を置いている少女の強さが見える。


そして今回も駄目な大人代表ホランド
前回のラストで少しは目が醒めたかと思いきや、坊さんの一言で逆戻り。
少しもレントンと向き合おうとしないあの態度は子供以外の何者でもない。
逆にちゃんと大人をしているマシューがカッコイイ。
甘やかすわけでもなく、慰めるわけでもない。
ただ現実を隠さず語るだけ。
だが、それをする大人が月光号にはタルホと彼しかいなかったという事実が衝撃的。
皆、レントンが人を殺してショックを受けてる事に気付いていないのかもしれない、「あんだけ撃墜しておいて、今更何を悩んでんの?」と。
いい大人が揃いも揃って無関心――なんか月光号って閉鎖的だよな。
実際、レントンが戦争をしているという実感が掴めなかったのも無理ないと思う。
ユルユルじゃん、ラストのムーンドギーとか。